ISO42001取得までのスケジュール
※10ケ月間指導ののち、審査を受けて頂きます。
キックオフ
1.現状のISO42001の理解の確認
2.ISO42001要求事項の理解
3.ISO42001の適用範囲
①会社名、部門、住所、➁施設及び設備、➂設計開発、提供、使用
④作業(AIの用途)
4.AI方針、目的
5.AI リスクアセスメントの構築
管理策、適用宣言書
6.AIマニュアル,運用ガイドライン、記録様式等の作成
7.内部監査員の養成
8.ISO42001の運用
9.内部監査の実施
10.マネジメントレビューの実施
11.監視及び測定
12.審査対応
13.審査を受ける
下記のお問い合わせフォームより
ISO42001の取得をするために
iso42001取得までに、ISO42001要求事項についてシステムの大まかな構築、理解を進めておきましょう。
(1)ISO27002と同じようなAIMS管理策の42002の国際規格も近く発行されるのでは。
(2)審査を行う機関の要求事項の発行も待たれます
JIS Q 19011(ISO 19011):マネジメントシステム監査のための指針 JIS Q 17021-1(ISO/IEC 17021-1):適合性評価-マネジメントシステムの審
査及び認証を行う機関に対する要求事項-第1部:要求事項
JIS Q 42006(ISO/IEC 42006):情報技術-人工知能-マネジメントシステム
の審査及び認証を行う機関に対する要求事項 など。
【ISO/IEC 42001 導入メリット一覧】
カテゴリ | メリット | 解説 |
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リスク管理 | AI固有のリスクを体系的に管理 | バイアス、説明責任、誤作動などのリスクに対して、手順と責任を明確にし、未然防止と迅速対応が可能に。 |
法規制・ガイドライン対応 | 国際・国内のAI規制への準備 | EU AI Act や日本の「AI事業者ガイドライン」など、多国間の規制トレンドに整合した内部統制を構築可能。 |
説明責任の確保 | 顧客・パートナーへの信頼性向上 | 「AIをどう運用しているか」を明文化し、対外的な説明責任を果たせることで、顧客・株主・社会からの信頼を獲得。 |
組織体制の整備 | AIの倫理・品質を組織的に担保 | AI開発・導入・運用のプロセスにおいて、責任者・レビュー体制・監査ルールなどを構築し、組織力を強化。 |
継続的改善 | PDCAに基づく運用体制の構築 | 一度きりの整備ではなく、継続的なレビュー・改善が促されるため、AIの品質・安全性が常に高い水準で維持される。 |
ビジネス競争力の向上 | 認証取得による差別化と優位性 | 取引先・顧客・投資家に対し、「責任あるAI企業」であることを第三者認証で証明し、ビジネスチャンス拡大に貢献。 |
他ISOとの統合運用 | ISO 27001、9001、31000などとの整合性 | 既存の情報セキュリティ・品質・リスクマネジメント規格と統合運用ができ、業務効率が高まる。 |
こんな企業に特におすすめ
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AIを組み込んだ製品・サービスを提供している企業(医療、金融、製造、SaaSなど)
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海外展開・海外顧客との取引を検討している企業
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AIのリスクが高い業務を社内利用している企業(人事、信用審査、監視カメラ等)
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コンプライアンスやCSRに力を入れている企業
【ISO 42001と他ISO規格の統合マネジメント比較表】
項目 | ISO 42001(AIマネジメント) | ISO 27001(情報セキュリティ) | ISO 9001(品質) | ISO 31000(リスク管理) |
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対象範囲 | AIの開発・導入・運用全体 | 情報資産の保護 | 製品・サービスの品質 | あらゆる種類のリスク管理 |
規格の目的 | AIに関する倫理性・透明性・信頼性を確保 | 情報漏洩・改ざん・喪失の防止 | 顧客満足と継続的改善 | 意思決定支援と組織の安定性向上 |
対象組織 | AIを使う/作るすべての組織 | 情報資産を扱う組織全般 | 製品・サービス提供組織 | 全業種の経営レベルの組織 |
特徴的な要求事項 | AIリスク評価、説明責任、バイアス管理、AIのライフサイクル管理 | ISMS方針、アクセス管理、インシデント対応 | 顧客重視、プロセス管理、不適合対応 | リスクの特定・分析・対応・評価 |
管理手法 | PDCAベースのAIガバナンス体制 | PDCAベースのISMS体制 | PDCAベースのQMS体制 | リスクベース思考 |
統合可能性 | 既存ISO管理システムとの親和性が高い | 高 | 高 | 高(特に補完関係) |
統合のメリット | 重複の排除、効率的な運用、監査の簡素化、社内教育の共通化 |
統合運用のイメージ
例えば、すでにISO 27001(ISMS)とISO 9001(QMS)を導入している企業が、ISO 42001を追加導入する場合:
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リスク評価の枠組み(Annex SL)を共通化 → 文書体系や会議体の一元化
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内部監査やマネジメントレビューを統合実施 → 工数削減
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教育・訓練、是正処置、記録管理のプロセスを共通化 → 運用効率向上